2025/02/03 08:02

製作をしながら、テレビでサウンドオブミュージックを見ました。


字幕でしたが、話は知っているし、流れる曲も口ずさめるものばかりなのでちょうど良いと思ったのです。


最初は調子よく見ていたのですが

次第に「男爵婦人」の存在の切なさに心がぎゅっとしてしまいました。


サウンドオブミュージックの登場人物は

マリア・おてんばな修道女。修道院からおそらくクビ同然でトラップ家の家庭教師として派遣される。

ゲオルク・トラップ家の当主。厳格な軍人。男やもめとして子供7人を育てるが、妻を失ったショックと元来の気質からか子育ても軍隊式。

男爵婦人(エルザ)・未亡人でゲオルクの婚約者。お金持ちで美しい。

娘や息子7人・トラップ家の子供たち。最初はマリアにいたずらするが、すぐに明るいマリアに懐いて心を許す。


めちゃくちゃにざっくりですが、今日話したいことには事足ります。


ご存知の方も多いと思いますが、お話の中盤でゲオルクと男爵婦人は破局。

その原因はゲオルクとマリアがお互いの思いに気づいたことです。


「私は頼られるのが好きなの」というのは男爵婦人のせりふです。


ゲオルクは男爵婦人の豊かな財産を後ろ盾にしたいようなところがあるのですが

男爵婦人はそれを分かった上でゲオルクに惹かれているのです。

しかしゲオルクはマリアと支えあって生きいく人生を思い描き始めます。


それを察した男爵婦人は去ることにします。

自分のプライドを保ち、精一杯に気持ちよくゲオルクを送り出したかったのだなと思います。


「あの若い人は修道女になり損ねるのね」

と、マリアを見つめるシーンも美しかった。


男爵婦人は

ザルツブルクのナチュラルな風景には違和感のある美しすぎる容姿 (婚約者といるんだから美しくありたいですよね)

子供達と馴染めていない様子

(いきなり七人のお母さんになんてなれません)

マリアをうまいこと追い出すシーン

(そりゃあそうだ。自分が婚約者なのだから)

から、お話の中ではなんとなく違和感のある人物になっています。


当時の慣例なのかもしれませんが

未亡人なのにみんなから「男爵婦人」と呼ばれいるのも不思議です。


大人になって見ると

男爵婦人、エルザが人間らしく魅力的な女性だったと気づきました。

こんなふうに自分を大切にしながら、他人を尊重できる人になりたいなと思いました。


※色々解釈違いがあったらごめんなさい。